マグロの養殖って?
今回は「マグロの養殖とはなにか」についてお伝え致します。
少し前に近大マグロというのがニュースになりました。
なぜなのか?
それは近畿大学がマグロの完全養殖に成功したからです。
では完全養殖とはなんなのか?
通常出回っている養殖のマグロとどう違うんでしょうか?
実は通常出回っていた養殖のマグロは厳密には養殖ではなく、蓄養と呼ばれています。
この蓄養というのは、天然のマグロの稚魚を捕獲し、
餌を与え育てあげることを言います。
そのため、天然資源を使っての養殖だったため、
少なからず天然資源に影響を与えるものでした。
しかし、近大マグロという完全養殖マグロは、
孵化から育てあげるという難題を、
研究の末、可能にしたため2002年にニュースになりました。
これにより、クロマグロの天然資源減少という問題に関わらず、
マグロの永続的な生産が可能になったのです。
しかしながら、
養殖されたマグロと天然のマグロというのは、
やはり違う部分があります。
それは味や見た目の色、食感です。
天然のマグロがしっかり赤く、身も締まっており、味にコクや深みがありますが、
養殖のマグロは赤身が比較的薄く、身も多少緩めで、味も天然ほどの深みはありません。
一昔前ではこれに加え、養殖ものは餌の匂いが身からするため、
養殖臭いと言われることも多くありました。
しかし、昨今では技術の向上から以前ほどの養殖臭さというのはなくなってきています。
では、養殖を扱うメリットとはなんでしょうか?
それは天然よりも安価なこと、そして安定的に供給されること、
という2点にあります。
水産資源が減少している中で、
マグロの完全養殖がより進んでいくことは、
マグロに関わる者としては好ましく思っています。
しかしながら、天然には天然の良さがあるため、
うまく自然と付き合い、
天然の良さも伝えていけたらと思っております。
弊社丸長では、埼玉県の大宮市場と川越市場で冷凍マグロと生マグロ、どちらも扱っております。
ご興味がおありの方はご連絡頂ければご予算に合わせて、
食べ比べセットなどをご提案させて頂きます。
ご不明な点やお問い合わせなどありましたら、お気軽に長川までお問い合わせ下さいませ。
次回は、
「マグロの加工」についてお伝え致します。
マグロはどうやって加工されているのでしょうか?
どんな状態で飲食店やスーパーなどに出荷されているのでしょうか?
こんなことをお伝えします。